現在、日本全国には少なくとも14万人以上のパーキンソン病患者さんがいます。その他関連疾患も含めると約15万人以上もの方が苦しまれていることになります。
パーキンソン病は他の進行性疾患に比べ進行が緩やかで、初期では自覚し難いと言われています。
しかしながら、症状は運動障害をはじめ自律神経症状、精神症状と多岐に渡ります。
それに進行に伴い薬物療法による副作用も多様で本人はもちろん周りの人間までも困惑することが多いでしょう。
にもかかわらず、現在の医療制度ではリハビリテーション目的での入院は非常に難しく、更に言えば介護施設や介護サービスでのリハビリテーションでは十分に対応はできないに等しい状況です。少子高齢化や医療・介護費による財政圧迫、年金や保健料未払いに未就労者の増加と、この状況は悪化する一途です。
パーキンソン病やその関連疾患に対する運動療法は、機能回復を主軸に置いたものに比べやや異なるアプローチになると考えています。
それもこの疾患特有の緩徐な進行や薬物療法による副作用が大きく関わってくるからです。
当然、機能回復を目標にするとしてもいずれ進行する現実と向き合う必要があります。
そのとき初めてセラピストの真価が問われることになるでしょう。
アプローチに変化を与えずに惰性の如くリハビリテーションという名目で運動を続けるのか。
それとも、それまでにやってきた訓練が身を結び肯定的な未来を見据えて更なる前進をし続けることができるのか。
お気付きの方も多いと思いますが、「そのとき」では手遅れなのです。
要するに「最初から」が大切なのであって、それまでのプロセスに意味があるからです。
仮に発症から12年で寝たきりになった方は、「あと3年は寝たきりにならずに済んだのに」
とは嘆きません。
発症から20年経っても歩ける方は「思ったよりも5年以上歩いていられた」とも思いませんでしょう。
パーキンソン病またその関連疾患は、その病態故に誤解をされている事が多々あります。
「動けるのになんで〜」「薬飲んだんだから大丈夫でしょ」「言ってるほど酷くなくて安心した」
数多くの患者さんの体験談から抜粋した言葉です。
実際のところ発症初期でしたらさほど気にならない言葉かも知れませんが、進行に伴いジワジワと精神的苦痛を与える事になります。
やがて家族や友人知人との関係に大きな影を落とすことに繋がる可能性があります。
そのような事態を回避させるのもリハビリテーションの重要な役割です。
ただ一緒に楽しく身体を動かしているのがリハビリテーションとは限りません。
パーキンソン病及び関連疾患に対するリハビリテーションでは、「この運動をしておけば〜」という運動はありません。
個々に進行に伴う症状が異なり、更には薬物療法による副作用の出現の様子も異なるからです。
例えば、
発症から間もないヤールの分類stageⅠ(Hoehn and Yahr stage Ⅰ)の場合
片側上肢・体幹に軽度な筋固縮が現れている程度で、姿勢反射障害は殆ど認められない状態。
薬物療法はドーパミンアゴニストなどの処方は無し。
このようなケースでは、どんなプログラムが良いのか。
今後、上下肢・体幹などの筋固縮、筋強剛などへの対策として
◎反対側の筋力強化
◎同側への筋力強化
◎両側のリラクゼーション目的としたストレッチ
◎動作への影響を踏まえて走行訓練
◎巧緻性低下予防に対し巧緻動作訓練
など
ひとつの症状に対してこれ以上のプログラム候補が挙げられます。
また、方法も様々で筋力強化といっても若年の方と高齢の方とでは負荷も違ってきます。
更には、腰痛、糖尿病、変形性膝関節症といった病歴が加わると方法の変更も必要になるわけです。
もちろんパーキンソン病体操など一般的に認知されている体操療法もありますが、上記のような具体的な目的とは言い難く進行に伴い実施は難しくなるでしょう。
例に挙げたヤールⅠと比べて、進行に伴いヤールⅢともなると症状も多種多様になるにつれ訓練内容の選択肢は膨大になっていきます。
以上のような理由から、不特定な方の目にとまるWEBサイト上などでは明記できない事をご了承ください。
かつて訪問リハビリテーションは熟練のセラピストが望ましいとされていました。
それも当然です。セラピストが一人でお宅に伺い、その場その瞬間で判断する事が理想だからです。
未熟なセラピストとなると、その場しのぎの対応や不適切な評価、挙げ句は不適当な治療になりかねません。あまりそのような未熟なセラピストが訪問していることは少ないと思いたいですが、最近は新卒者の就職難などの理由で訪問させる事業者は増加傾向にあります。むしろ訪問で熟練したセラピストは珍しい程です。
不幸にも、患者さん自身がセラピストの熟練度を判断するのは難しいでしょう。なぜなら初めて接するセラピストを比較する事はできませんから。
理学療法士免許取得から25年の臨床経験。
脳神経内科 勤続14年
訪問リハビリ 20年以上
治療・訓練件数 約60000件(訪問・外来、入院含)
過去総患者数 約2000名(訪問・外来・入院含)
『どのような人に、どのような治療をしてもらえばいいのかわからない』
そのような方は多いと思います。
基本的にリハビリテーションは長期にわたり継続することになります。現に長い方では15年以上続けておられます。逆に言えばセラピストも15年続けていなければ実現しません。
あなたの人生の一部をリハビリテーションの時間に割いている自覚を持ちましょう。それと同時にセラピストも人生の一部を提供していることもご理解して頂けると幸いです。
ご本人の身体状況、生活環境、メンタル、家族関係などはもちろん
病気に関する知識、関わり方、介助方法
信頼できる医療機関、介護関連業者などの情報提供
ライフスタイルの全てにおいてお力になれることを約束します。長年この業界に従事しているからこその自信です。
無料相談受け付けております。
疾患、リハビリテーション、薬、介護、介助方法などご遠慮なくご相談ください。
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定期訪問開始 | 定期訪問開始から約1ヶ月で今後のプランの説明を行いますので、その際は必ずご家族や介護者の方が同席されることをお願いします。 |
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