パーキンソン病に限らず難病の多くは主治医やかかりつけ医と長期間にわたり関わっていくことになります。はじめは病気の発症による不安や恐怖からくるパニックなどもあり「わらをもすがる思い」で頼れる存在に感じるものです。
そして時が経つにつれ病を受け入れ奮起する人もいれば迷走する方、絶望する方もいるでしょう。そんな時にやっと医師を客観的に見つめることになるのです。
そんなとき
○本当に自分のことを真剣に…
○診断自体が信用できるのか…
○もっと良い先生を探したほうが…
と抱く方が少なからずいます。
そこの何が問題かというと、この状況自体が良くありません。
医師の診察には時間的制約、診察室という環境、その他にも権威への萎縮などと様々な要因でコミュニケーションが圧倒的に不足します。また、パーキンソン病の診断には時間がかかるのも忘れないでください。
対策として、
○結論を急がない
○事前に聞きたい事をまとめておく
○聞きたいことは遠慮せずに聞く
○理解したフリをしない
○理解できなかった事はその場で聞き返す、もしくは後日聞くためにメモなどをとる。
以上のような些細な努力で今後の医師との円滑な関係が持続できます。
診断や治療、処方は医師の職務です。
これらは医師の指示に委ねられます。
その他の職種(看護師・理学療法士・薬剤師など)にはこれらの権限はありませんので、それらを侵すような発言や行動は厳禁です。
しかし、医療法の範疇に無い業務に関しては厳しい取り決めは無く、言わば無法地帯です。
スポーツジムや訪問トレーナー、健康器具販売やテレビなどでお馴染みのサプリメントや健康食品などがこれにあたります。
医学的知識や技術や根拠が無くとも、問題にはなりません。
「パーキンソン病専門〜」「パーキンソン病に効く〜」など耳や目にしますが、何らかの認可を受けているわけではないので信頼性には繋がりません。
その区別は意外と簡単で、健康保険や介護保険を利用できるかできないかという点です。
ここまでの話に矛盾が生じている事に気づいたでしょうか。
健康保険や介護保険で利用するサービスは信頼できるけども高い質である必要はない。
健康保険や介護保険を利用できないサービスは信頼性は低いけども高い質にも期待できる。
このようなジレンマが生じてしまいます。
なぜこのようなジレンマが生じるかというと、日本の医療や介護では質は求められません。もちろんこの意見に反発はあると思いますが事実です。
現に医師や看護師、その他の医療従事者は年々増加しています。既にお解りかと思いますが、年々受験者人口が減っているにも関わらず大学数、合格者数、資格取得者数が増加しているということは明らかに
「質が落ちている」わけです。
国民は質が悪くても量さえ満たせば気付かない。マスコミやメディアで「医療の質」を取り上げることは稀です。
急増した医師をはじめ医療従事者は能力を評価されにくい在宅に流れ着くという現象が起こっています。
都心部ではここ数年で、往診専門の医師が急増しています。そのほとんどか臨床経験の浅い若い医師ばかりです。コロナ蔓延も追風になりまだまだ増えるでしょう。
看護師や理学療法士はもちろん薬剤師や鍼灸師までも在宅医療・介護に流れています。質の低下は留まるところを知りません。
「質」などと贅沢は言っていられないのでしょうか。
最近のような情報過多な時代において、病気や怪我で困っている人が然るべき診察や治療を受けることは非常に困難と言っていいでしょう。
そんな時こそ、その分野で経験を積み重ね数多くの患者さんのニーズに答えてきた医師や治療者を探しましょう。キーワードは「経験」です。
運動障害や神経症状などでパーキンソン病などの心配があれば近くの神経内科にかかります。。
それで検査から診断、通院とスムーズに流れるのであればそのまま暫く通院することになるでしょう。
そこで、どうしても診断を受けとめきれず「もっと詳しく検査をしてほしい」「他の医師の見解も気になる」等の希望があれば紹介状(診療情報提供書)を書いてもらうという手段もありますが、医師としっかり話し合って医師の了解のもと結論を出してください。
決して無断・無許可で複数の医療機関を受診する行為は避けるようにお願いします。
再びお世話になることも想定して行動しましょう。
紹介状を書くというのは、いくつかの理由があります。
○医師が自身の手に負えないと判断した場合
○患者さんの強い希望があった場合
○他院での検査や投薬管理が必要という判断を下した場合
○他院でないとできない治療を希望した場合などが挙げられます。
以上のようなケースを知っておくだけでも主治医と円滑な関係を築く事が可能になると思われます。
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